症状「水温が上がる」「冷却水が減る」という事で、お持ち込みくださいました。
早速チェックするとラジエター横のプラスチック製タンクより水漏れを確認。
ラジエター交換です。
症状が悪化する前にお客様が気づいてくださったのでエンジンにダメージなく軽傷で済みました。
冬季ならば「あれ？ヒーターが出ないぞ？」といった症状から「冷却水不足だな」と気が付きやすいのですが夏季は気が付かない事も。普段からメーターの表示を気にすると共に、たまにはエンジンをかける前にエンジンルームを開けてサブタンクの水の量・キャップを開けて水の量をチェックしましょう。水温が高い時にラジエターキャップを開けるのは非常に危険ですので絶対に行わないでください。


冷却水を抜いて上からラジエター＆ファンASSYを取り外します。
一番の難所は下段のホース取り外しです。ラジエターを固定している物を全て取り外してずらして位置を調整しながら行うとやりやすいです。バンパーを取り外す必要はないです


画像はラジエターを外すために外したパーツです。滅多に外されることも無い箇所なので汚れもたまっており作業中も砂やほこりでざらざらで気になります。せっかくなので丸洗いします。非常に気持ちが良いです。他に外したエアクリーナーのダクトやフロントグリルも丸洗いしました。


右側が外したファン＆ラジエター。左が用意した新品のラジエターです。この用意したラジエターは純正パーツではございません。純正パーツよりは大幅に安価となるモデルのなのですが、これが非常に物が良いです。


最後にクーラントをそそいでエア抜き作業です。
温度が上昇しファンが回る事を確認します。デリカのラジエターは冷却性能が高く季節によってはアイドリングさせておくだけでは水温が上がりきらないのでアクセルを踏んで回転数を上げて強制的に水温を上昇させてサーモスタットやファンの動作を確認します
水温が下がるのを待って漏れが無い事を確認です